ポルシェ 911(991) アルカンターラ天井張り直し修理

都内新宿区にお住いの D様からご依頼です。

【ポルシェ 911(991)】、天井張り直し修理。

天井がファブリック内装の車種では完全に新品生地での張替え修理となりますが、この991に関しては純正のアルカンターラを再利用した貼り直しをお受けしております。(残念ながらカイエンは不可です)

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完全に剥がれています。

乗車すると垂れ下がった生地が頭頂部に触れてしまいました。

991の天井ボード(ヘッドライナー)は幅もあるので簡単には出せません。一人では難しいのでオーナーさんがDIYチャレンジするのはやめた方が無難です。

取り出し方のコツを理解している人が二人で工夫する感じです。不慣れな人だとレザー内装を傷つける恐れもあります。

純正と同じ厚みにするためウレタンを貼ります。

こうすることで表皮が綺麗にシワなく貼れる上にピラーやパネルとのクリアランスも適正になります。

アルカンターラ表皮をクリーニングして貼っていきます。

一番緊張する工程。

慎重に部品の開口部を合わせて位置を微調整しながら行います。

これで、あとは逆の手順で車内に入れて取り付け。

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完全復活しました。

D様も大満足!

991オーナーの皆様、天井が剥がれてきた際はお気軽にご相談ください。ドアの剥がれも対応可能です。(フルレザー内装車は除く)

ドアのガラスとの隙間が開いてきてはいませんか?

ご依頼の際は、取り外した状態をお見せしてご説明いたします。

・内部構造はどうなってるの?

・なぜ剥がれるの?

・対処方法は?

・修理方法は?

・部品交換すると価格は?

当店の場合は、どんな事を工夫して修理するのかまでお話しします。

今日は、IWC スピットファイヤークロノでした

981ケイマンGTS レザーシートリペア(擦れ、ひび割れ)

いつもご依頼いただく輸入車販売店さんからです。

ポルシェ 981ケイマンGTS。

リペア個所は運転席の背もたれです。

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側面のシートベルトで擦れた傷、細かいひび割れも起こしています。

個体はシートを除けば非常に良く新車の雰囲気があります。

そのイメージを崩さないように、必要最低限の処置で蘇らせる方法をとりました。

複数回の各工程を経て下地処理が終わります。

事前に作っておいたレザー塗料で塗装。

近年のポルシェはブラックレザーでも青味が強い革が多く見られます。

視覚がだまされて隠れた色を見誤ると、光が当たった時の見え方が変わってしまい、リペア塗装跡がもろに分かってしまいます。

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助手席やコンソール側までは手を入れていません、あくまでも部分リペアなのですが統一感が出るように仕上げます。

担当フロント K氏に確認してもらい無事終了です。

今回のように少しだけ劣化したケースもあれば全体的に革の劣化が進んでいるケースもあります。

レザーシートのダメージリペアについてはこちらのサービスメニューをご参照ください。

今日は、通常マックイーンモデルのモナコ、K氏は左リューズのモナコを大事にされています(*^-^*)

フェラーリ F40 天井張り直し修理

10年以上前からお付き合いさせていただいているプランシングホースさんからの依頼です。

社長のフェラーリ F40、天井が剥がれてきたので修理をお願いされました。

お店の奥に鎮座しているボスカー⁈

完全屋内保管でも経年劣化には抗えません。内部のウレタンが加水分解して表皮のシンセティックレザーが剥がれてしまいます。

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表皮が垂れ下がり頭に当たりそうな状態です。

早速、部品を外して見ます。

構造はいたってシンプルなので簡単でした。

FRPのボード状のため天井だけ取り外せます。

表皮を再利用するために裏側の劣化したウレタンを綺麗に落とします。

ボードも綺麗にしたら純正同様にウレタンを貼っていきます。

お昼休憩後は表皮の接着。

オリジナルの純正表皮はホワイト系のパンチング仕様。

純正と同じ厚さのウレタンを入れているのでリヤパネルやピラーに隙間もできません。

張替え終わったボードを取り付けて完成。

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綺麗に元通りになり、社長にも喜んでいただけました。

現在、日本国内に何台のF40があるのかは不明・・・

それでも綺麗に修理することが確認できました。お困りのオーナーさんはお気軽にご相談いただければと思います。

お問い合わせはこちら

どんな修理が可能なのか?サービスメニューはこちらをご参照ください。

やたらアップですが、今日はGショック、MT-G 火山雷でした

マセラティ グランカブリオ シンセティックレザーリペア(破れ)

いつもお世話になっている横浜のイタフラ店様からご依頼です。

お車は、マセラティ グランカブリオ。

傷の場所はアンダーダッシュのセンターから左側、コラムカバーの横当たりです。

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素材は、シンセティックレザー。(現行のマセラティはPU系の柔らかいビニールレザーが多用されています)

自動車内装のレザーの種類はこちらをご参照ください。

なので固い物が当たると簡単に破れてしまいます。本革ならば傷程度で収まる可能性が高い当たり方でも表面が捲れてしまうような破れ方。

丁度コーナー部分なので成形するのが困難です。

運転席のフロアに潜り込んで下からレザーパテを入れて作業しました。

非常に苦しい姿勢((+_+)

事前に調合して作っておいた塗料でガン塗装します。

吐出量を絞って拭き方も調整しました。

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目立たなくなりました。

コラムカバーが邪魔してしまい、コーナーを完全に丸くする事はできませんが違和感なく仕上がりました。

担当S氏にご確認いただき無事終了。

とても綺麗な状態の車両でした。オーナーになる方からすればキーシリンダーのすぐ近くですから、キーを刺す際に目につきほんの数ミリの傷でも気になるのかも知れません。

ここまで意識が高い販売店だと安心して購入できますね!

本日はオリス アクイスデイト(39.5mmはマニアックなサイズですね)

ポルシェ 911カレラ(993) レザーダッシュボードリペア(レーダー剥がし跡)

長くお付き合いいただいている杉並区の有名店プランシングホース様からご依頼です。

ポルシェ 911カレラ(993)、ダッシュボードリペアのご紹介です。

ダッシュボードに張り付けてあったレーダーを取り外したら跡が目立ってしまったケースです。

ETC、ナビ、レーダーは取り付け場所を考慮しないと後になって困りますよね?

剥がす際に革が伸びてしまったり、表面が剥がれてしまいます。新品状態に戻すのは困難なのですが、リペアで多少でも目立たなくなれば気が紛れるかもしれません。

今回は中古車として販売前に少しでも目立たなくなるようにやってみたいと思います。

なんせ手が入る隙間程度の範囲しか施工できません。

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素材は本革です。

デフロスターの横、15センチ位の範囲、表面が剥がれて凹みも嫌な感じです。

周囲を傷つけないように養生してペーパーを当てて均します。

レザー用のパテをひいてはならす、数回繰り返します。

手ではガラスに干渉してしまうのでプラヘラを使います。

ダッシュは養生するのも大変です。

社長は時々現れて「どう?いい感じ?」とっても軽い( 一一)

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ガラスが邪魔して奥の方と凹み跡は多少甘いですが、今回はこれでOKだそうです。

少し引いて見れば大丈夫になりました。

当然、塗装で仕上げますから色や艶感も合わせる必要があります。

今回のような【 ダメージリペア 】は他にもいろいろなパターンがあります。

TOPのサービスメニューやこちらからご参照ください。

ポルシェ 718ケイマン(982) レザーシートリペア(傷)

【ポルシェ 718ケイマン(982)】のレザーシートリペアをご紹介します。

最近、ポルシェオーナーのお客様からご紹介されてご縁をいただいたポルシェセンター様からのご依頼です。

T様、感謝‼

最新の718ケイマン。

レザーシートのリペアです。

売約済みの車両、低走行の新車に近い状態。余計にシートの傷だけが気になるそうで新オーナー様からのご要望だそうです。

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側面の擦れ傷。

内側の引っかき傷。

触って確認すると、この車両はピグメントレザーとシンセティックレザーのコンビ仕様でした。

ピグメントレザーって何? ⇒ 自動車用の革の種類はこちらでもご紹介していますよ。

色味も少々変わっています。

一見するとブラックレザーに見えるのですが、実はブラックグレーに近い艶消しの濃いネイビー。

色味の調整は慎重に見極める必要があります、青が足りないとネイビーにならないし、艶消し度合とホワイトの分量を間違えるとどちらも白っぽくなったりするからです。

反対色を少量加えて出過ぎた色味を抑えたり、隠ぺい性と艶感も微調整して合わせていきます。

内側はシボも起っています、傷は引っ掛けたようなほんの一カ所だけなので出来れば補修範囲を極小にしたいですね。

クリーニングして下地を整えます。

内側はマスキングしてはみ出さないようにレザーパテを充填してサンディング。

外側はシンセティックレザーなので慎重に。

脱脂してからマスキング。ほぼほぼ新車のため防汚加工がしっかり効いています。

念入りな脱脂とピーリングテストを行いました。

ステッチにも色が乗らないようにして塗装です。

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自然な仕上がりになりました。

手触りも新車のようなさらっとした風合いにしておきました。

念のため日差しが当たるところで確認して、担当 S 氏にも見てもらいます。

「ばっちりです!」と一言。

ご紹介の仕事ですからホッとします(*^-^*)

傷自体は大したことないのですが・・・

【ほぼほぼ新車】【傷が極小なのに深さがある】【シボが起っている】【範囲を広げたくない】【色味も中間色】【色は同じでも素材が二種類】

意外と注意点が多く難易度の高い案件でした。

今日は、IWC スピットファイヤークロノの出番でした

ポルシェ 911カレラ(991) ドアトリム再接着修理

東京都稲城市の個人ユーザー I 様からご相談されて、運転席のみ修理することになりました。

お持ち込み当日です。

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フチの方も剥がれてます

現状確認するとガラス越しに隙間が丸見え状態。

車内からも大きく膨らんでおりフチも捲れていました。

ドアの取り外し。

ウインドウやミラーは動かせなくなりますがロックは出来る状態。

I 様、長年トヨタでデザインの仕事をされたあと、今は大学で教えているそうです。

ドアを外して見るなり、笑いながら「スラッシュ成型が剥がれて・・・作りが貧弱でこりゃー歪みますね」と流石に詳しい。

ドア裏側に仕込まれたエアバッグスペースの関係で強度不足。元の接着力も怪しいし、のりしろも少ないので余計に剥がれやすい作りです。

ドアのみお預かり。一旦お帰り頂き終了後に再びお越しいただきます。

接着面の下地処理~脱脂~接着、部分補強と歪み修正。

1週間程度のお預かりとなります。

完成後に取り付け。

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I 様自作のサンシェードを取り付け。

剥がれる原因は日差しです、多少でも軽減されれば良いですね。

助手席側は運転席ほど酷くはないので経過観察です。

喜んでいただきました。

私もスピットファイアにしたので、I 様のインジュニアとダブルIWCのリストショット

I 様の腕には、エンジニアや理工系の方に人気のIWCがお似合いでした。

フェラーリ 360モデナ 天井張り替え(ウルトラスエード)

いつものお店からご依頼されて、【フェラーリ 360モデナ】の天井張替え修理を行いました。

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純正表皮はすでに落ちています。

メッシュグレーの純正表皮からブラックのウルトラスエードにグレードUP。

天井まで本革使用のモデナは表皮の再利用が可能ですが、残念ながらファブリックはNGです。

養生後に部品を外していきます。

どうやら以前外した方が不慣れだったのか?取り付け方を間違えており、無理やりやったからかピラーが折れていました。

他にも、気になる点がありました。

ボディに直貼りなので下地処理がほんとに大変です。

ようやく遅いお昼休憩。

厚みを合わせたウレタンとスエードを貼ります。

天井を貼った後は、再び順番に部品を取り付けて完成。

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隙間もなく良い感じに仕上がりました。

社長にご確認いただき終了です。

ポルシェの張替え修理はこちらをご参照ください。

こちらはポルシェ専門(一部のスーパーカーもあり)のホームページです。

それ以外の車種、フォルクスワーゲンやアウディ、ベンツにBMWやボルボにジャガー等はこちらのホームページでご紹介しております。

ポルシェ 911カレラ(993) レザーシートリペア(傷、擦れ、ひび割れ)

何軒かのポルシェ屋さんとお付き合いがあるのですが、こちらのお店は数年ぶりです。

ご相談されたのは993カレラ。

ご相談の上、2脚の背もたれと座面のサイドサポート部分をリペアしました。

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見た目ほど革は硬化していませんでした。

なるべく元の雰囲気や革のシボが変わらないように注意しました。

運転席と助手席、同程度の見た目と雰囲気となるように、硬化していないので、いたずらに革も削りすぎないようにします。

クリーニング~下地処理と進めていきます。

レザーパテの粘度を調整しながらサンディングや刷り込みをしていきます。

脱脂が終わったら、密着性テストやマスキングから塗装工程に入ります。

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☝運転席。 ☟前席2脚。

なるべく自然に。年式にふさわしいヤレ感を。

とのご要望に従ってバランス重視の施工です。

ご確認いただき喜んでいただきました。

レザーリペアと言っても様々な種類に分かれます。

サービスメニューには代表的な施工例も写真付きでご紹介しております、ご参考になさってください。

本日は、セイコー プレサージュ七宝

ポルシェ 911カレラ(991) ドアトリム剥がれ修理

担当しているポルシェセンター様からご依頼です。

ポルシェ 911カレラ(991)のドアトリムあるある。

ドアトリムの表皮が剥がれてしまう問題です。

これは、981と991に起こる現象、トリムに内蔵のエアバッグが開く設計のため強度不足なのと表皮の接着力が足りないために剥がれてしまいます。

剥がれるだけではなく樹脂の変形も引き起こしてしまい、放置すると悪化の一途。

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今回は特に助手席側が大きく剥がれています。

外してもらって回収。

側面まで剥がれてきます。

変形を可能な限り修正してから張り合わせ面の下地処理。

足付けや脱脂後に接着します。

接着の仕方も複数工程を経て完了させるので乾燥時間と合わせてそれなりの時間は必要です。

当店では、通常1~2週間のお預かり。

割れやすいコーナーを加工しておきます。

ここで注意が必要なのは、エアバッグの動作を遮らないように過度な補強をしないこと。

万が一開かなかったら大変です。

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完全に変形まで修正するのは難しいのですが部品交換よりは遥かにお安く修理可能です。

ちなみに部品は片側20万円台後半、30万円に近い・・・パネル一式でしか入手できません。

詳細はこちらをご参照ください。