ポルシェ 991.2カレラGTS、お馴染みのドア浮き剥がれ修理。
滋賀県のお客様からご相談されて、施工することになりました。
しかし、いつもとは違い剥がれてきたので修理を、浮いてきたので修理を、ではありません。
実車を拝見しても何も問題ない状態だからです。
お客様曰く「これから納車予定ですが、今は問題なくてもこの夏あたりにパックリ開いてくるのではないかと心配です、予防修理として受けてもらえませんか?」とのご相談でした。
確かに構造上の問題のため、今は問題なくてもいつ症状が出てくるのかは読めません。
また、事前に再接着と補強を入れるのは歪み防止(歪みを遅らせる)効果があるのは間違いないと思い、お受けする事にしました。
見た目にはほとんど変化しない事をご承知いただき施工開始です。
全く浮きは無く、交換したばかりの様にしっかり付いています。
それでも、指でひっぱると剥がれてきます。新品部品でも同様です。あえて一度剥がして下地処理後に再接着。帯状に接着する事で剥がれのきっかけを無くします。
歪み対策の補強は、レザーパッケージ仕様に準じて実施。
何もしていない通常のドア(簡単に歪みます)とGT3RSカーボンレザーパッケージ(構造が違い歪まない)のドアの中間を狙った強度を出すことでエアバックは作動するが歪みにくい状態。
その辺りが着地点ではないかと考えた結論です。
変形や歪みを抑えることを重視しすぎて、強度を上げ過ぎるのは危険です。
修理業者により方法は様々ですね、何台もの接着例や補強例を見てきましたが、中にはエアバック作動を無視したような無理な補強をされている個体もありました(依頼主に進言して取り除きました)。
ユーザーが変わっても車両は動き続けることを想定しなければなりません、エアバック作動時の安全性に責任を持てないから当然です。
見えない場所に、問題ない状態で手を加える事には抵抗感を持たれる方もいるでしょう。
お客様同様に、個人的には、今後を考え予防するのは決して無駄なことでは無いと思います。
と言う訳で、【991系、981系、911、ケイマン、ボクスター】
ドア浮き剥がれ対策として、予防修理を受付開始いたしました!
ご相談は、お問い合わせフォームからメールでご一報ください。
店舗担当者様にご確認いただき、お客様にもご報告して無事終了です。
今日は、チャレンジダイバーでした。